top of page

研究に関連する社会活動

検索

更新日:8月23日

神戸新聞 2021年12月5日

「学校建設へ資金集め」新しい村の校舎建設資金集めのための取組紹介

集まった寄付金を現地コーディネータに送り、村の子どもたちにスポーツ用品などを寄付しました。



 

ルアンパバーン県 ロンラード村の支援


オンラインツアーで見学したロンラード村は貧困度が高い少数民族(モン族)の村です。幼稚園がないため、小学校に入学してもラオス語の勉強についていけず、学校を途中でやめたり、学校に行かない子どもたちがいることが分かりました。幼稚園がない理由は、子どもの人数が少ないため、教員を派遣できないということでした。20人の子どもに対して1人の教員を派遣できるのですが、ロンラード村の5歳児は12人しかいません。

村人とオンラインで話し合った結果、CHISEが小学校の先生(ボランティア教員)に給与を支払ってラオス語の識字教室を開いてもらうプロジェクトを計画し、2022年6月から教室が始まっています。

ロンラード村の子どもたち

小学校3年生になってもラオス語の読み書きが難しい状態です

CHISEの皆で村人と話し合いました

村人も集まってどのような方法がよいか試行錯誤しました

2022年6月2日 念願の識字教室が始まりました

2022年6月10日 教材も揃い、毎日2時間ラオス語を勉強できるようになりました

定期的に試験を実施し、子どもたちのラオス語がどの程度上達しているか確認しています。

コロナ禍でも村のニーズに応えながらできる支援が多いことを実感しています。







乾美紀

更新日:8月23日

◎神戸新聞 2019年12月25日「ラオスの村に校舎を」 

クラウドファンディングの取組紹介


神戸新聞 2019.12.25朝刊 掲載 兵庫県立大学 CHISE


◎国際ソロプチミスト姫路(社会ボランティア賞・クラブ賞):2017年11月

◎国際ソロプチミストの学生ボランティア賞:2018年11月


 乾研究室では、ラオスに学校建設を進めている「学生国際協力団体」CHISE(チーズ)の活動を応援しています。街頭募金で集めた寄付金を学校建設の資金としたり、寄付して下さった文具や手作りノートをラオスの子どもたち直接届けたりしてきました。2019年末にはクラウドファンディングに挑戦し、全国・海外の方からの協力者のお陰で、5校目の学校が完成いたしました。

 これまで学校を建設してきた場所は、ラオスルアンパバン県パクウー郡(4校)、同県ナムバーク郡(1校)です。いずれも山岳地帯に位置する貧しい村です。ラオスでは地方に配分される教育予算が限られており、村の予算で小学校を建設することになっているため、予算が確保できない村では校舎を建てることができません。従ってCHISEが学校を建設することで、多くの子どもたちが学校に通えるようになりました。教育機会を得ることは、生きるための技術を身に着け視野を広げることにも役立ちます。

 これまでの実践の一部や研究については、以下の論文に整理しております。






2021年2月

現在、ラオスに渡航できないため、現地コーディネータにWifi持参で村を訪問してもらい校舎のモニタリングを行ったり、子どもたちとの再会を果たしたりしました。

また、CHISEの学生が手洗い歯磨きなどの衛生授業を画面越しに行い、オンラインでも交流することができました。

2020年9月 新校舎が完成し勉強を始めました


地域の学校から寄付を受けた文具や手作りノートを最後に届けることができたのが2020年2月です。その際は、たくさんのご協力ありがとうございました。しばらくラオスには行けそうにありませんが、今後も、現地のラオス教育事務所やコーディネータと連絡を取り、学校建設や教育支援を続けて行きたいと思います。 

 CHISEの活動に関心を持った人は、ぜひCHISEの情報をご覧ください。一緒に活動できるメンバーを随時募集しています。「国際学生協力団体CHISE」のHP、ツイッターやインスタグラムもご覧ください。


 

コロナ禍におけるCHISEの活動について、「第三世界の教育研究会 ニューズレター 第24号」に掲載して頂きました。





執筆者の写真HM MH

更新日:2021年11月24日

外国人の子どもの未来を拓く教育プロジェクト(2014年-2015年、現在)

 これまで外国人生徒が少しでも高校に進学できるような実践研究を進めて参りました。2014年、兵庫県内の大学教員12名が集まり、兵庫県の高校入試制度に「特別入学枠」を設けるための研究会を設立し、研究結果を県教委に提言するプロジェクトを立ち上げました。2012年末、兵庫県の在留外国人は9万7千人(全国7位)でした。近隣の大阪府、三重県、奈良県などには、全てまたは特定の高校に外国籍生徒を対象とした特別入学枠(試験は学力検査や作文、面接)制度があり、その制度を使って高校に入学することができますが、兵庫県にはその制度がなかったため、高校に行きたくても行けない子どもたちが溢れていました。この状況を改善するため、研究チームでは、兵庫県内の事情にあった特別枠案、高校入学後のサポート制度案について、研究会を開き提言書を作成しました。


2014年2月13日 神戸新聞記事

 2014年7月2、8月に、西宮市、神戸市で中間報告会を開き、全国の特別入学枠についての調査結果や兵庫県における外国人生徒の高校進学について報告しました。2日間の報告会で、約80名が集まり、兵庫県にも兵庫県のニーズに応じた特別入学枠を作ることができるのではないかという意見などが寄せられました。


 私(乾)は、2014年2月に神戸市のだいち小学校で行われた「兵庫県在日外国人教育研究協議会」の部会において、外国人の子どもたちが高校に進学できない状況を発表し、翌日の朝日新聞に掲載されました。

 関連報告書1

外国人の子どもの未来を拓く教育プロジェクト(2015)調査報告・提言書「未来ひょうご すべての子どもたちが輝くために -高校への外国人等の特別入学枠設置を求めて-」Bookway


関連報告書2

兵庫県在日外国人教育研究協議会【兵庫県外教】(2021)「高等学校における外国につながる生徒支援ハンドブック すべての生徒が輝くために」


2015年10月、プロジェクトの活動が実り、2016年度より兵庫県の3校の公立高校に特別入学枠が設置されることになりました(県立芦屋高校、県立神戸甲北高校、県立香寺高校)。



2018年10月、再び動きが見られました。特別入学枠が2校増え、合計5校

(県立芦屋高校、県立伊丹北高校、県立加古川南高校、県立神戸甲北高校、県立香寺高校)で3名受け入れることなりました。さらに多くの外国人生徒が高校に入学できるようになりましたが、他府県と比較すると受け入れ人数は少ないのが現状です。

bottom of page